2017年5月21日日曜日

【ビジネス】 戦略がすべて [瀧本哲史氏]

[著書名] 戦略がすべて 

[著者] 瀧本哲史氏

[おすすめ度] ★★

[読みやすさ] ★★

[知識習得] ★★★

[ひとこと]


以前紹介した武器としての決断思考 [ 瀧本哲史 ]の作者で、前回は決断への思考法を1冊通して教示しているのですが、本作はビジネスからネット社会、政治まで幾多のケーススタディが紹介されています


「著者買い」の1人で、様々な分野に渡る30近い「戦略」の分析は圧巻です。


・AKBから鉄道会社にまで通じる「プラットフォームビジネス」

・資本主義のカラクリ

・ネット炎上商法の仕組み

・本物の教養とは

・コモディティでしかない地方政治家


などなど、瀧本氏ならではの考察と書き込みはどの著作も本当に間違いがありません。


実は、このように読了した後には上手く整理できるのですが、途中までこの本のタイトルがいまいちピンときていませんでした。本としては満足だけど、なぜこのタイトルなのかと。


それが最後の最後で全て繋がった時、「これが戦略か」と(勝手に)驚きました。

このタイトルを思い出せるだけでも、一軍の本棚に置く価値ありだと思います。




※詳細は画像より




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著者:ひさなお

 TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
 慶應義塾大学→UCLA→大手IT企業。

  第3回マイナビ作品コンテスト最優秀賞受賞。 

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【医療】 「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由 [ゆうきゆう氏]

[著書名] 「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由 

[著者] ゆうきゆう氏

[おすすめ度] ★★

[読みやすさ] ★★

[知識習得] ★★★

[ひとこと]



大丈夫です。私自身は「今だけは死ねない」くらいの無双モードです。


が、本書はブラック企業で働き「気づいたら」死を望みかけていた著者が、とても分かりやすく「そうなってしまう」ロジックを漫画で教えてくれます


あくまで書評ブログですので私自身の考えは挟みませんが、この本を読んでいると少しつらくなります。

世の中に蔓延るパワハラ、セクハラ、その他様々なハラスメント。明らかな攻撃だけでなく、「実はこれって…」と気付かぬうちにストレスが限界を超えて体が動かなくなる

視野狭窄になり、心身ともに正常でなくなり、真面目な若者がある日突然立てなくなる。


…立てなくなる、ならむしろ助かったわけです。という、かなり重い話をできるだけ優しく書いてくれています


この本を知識として正常の時にわずかでも頭に入れておくと、誰にでも起こり得る「限界」に気付けば追い込まれていた時、ふと助けられるかもしれません


8割以上の転職も鬱病も「直接の上司」の影響が大きいというデータもあるようです。(100%納得……)


読まないに越したことはないですが、特に真面目な新入社員は「初任配属の職場にいるバグったセクハラじじい」を張っ倒してもよい、ぐらいの気持ちが大事かと思います。


……できないから、こんな世の中になるのですがね。。



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2017年5月7日日曜日

【映画】 美女と野獣

[作品名] 美女と野獣 


[おすすめ度] ★★☆ (原作ファンかに大きくよるかと)

[構成・展開] ★★

[音楽] ★★★★


[映像] ★★

[ひとこと]


音楽の素晴らしさやエマの美しさは散々SNSに流れてきたと思いますので、あくまで私なりの感想。


先ず、原作好きやディズニーファンにはたまらない作品ではと思います。

ミュージカル調の映画で音楽は感動すら覚えますし、とにかく映像が美しい。実写というより魔法の世界に数人の俳優が入り込んだ感じです。


好きな方が虜になるのは納得の作品。映画とはこんな世界まで描けるのかと作り方含め感激はします。


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では個人的にはと言うと、☆は3.7ぐらい


私は原作をあまり覚えておらず、キングダムハーツの方がより鮮明に覚えているくらいなので(笑)、ある程度新しい映画として観てしまいました。

また、私は恋愛物やミュージカルは原則観ず、小説家の端くれとしてとにかくこだわるのは物語の構成や展開。

キャラクターも物語を動かす俳優は主に3人と少なく、最後の場面までそのうち1人は野獣なわけで、俳優の演技をじっくり楽しむ映画ではないかと。


となると、どうしても物語その物は私には「面白く」はないです。前半は映画館で初めて寝てしまった…。(小説なんて書く変人の私が一方的に悪いだけ)


----


素直に「感動した」だけ連呼していれば好感度は上がったかもしれませんが、ディズニーに興味ない男性にはお勧めはしません

私はディズニー好きですが、それ以上にオリエンタルランドの経営戦略や決算(今年は正念場かと)に興味津々ですので、そんな悲しい大人には魔法と愛の力はそこまで効かないかもしれません。笑

 
いずれにしろ、本当に美しい映画です。「映画館で観るべき度」は☆5です。間違いなく。


◇他のひとこと映画評論◆


『ムーンライト』

『LA LA LAND』

『君の名は。』





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2017年5月4日木曜日

【講演】 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう [山中伸弥氏、他4名]

[著書名] 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう 

[著者] 山中伸弥氏、羽生善治氏、是枝裕和氏、山極壽一氏、永田和弘氏

[おすすめ度] ★★

[読みやすさ] ★★

[知識習得] ★★★

[ひとこと]


ご存じiPS細胞でノーベル賞を受賞した山中氏、将棋の羽生氏、映画監督の是枝氏、京大総長の山極氏の4名の、それぞれの講演が合計4本。

そして上記4名が科学者であり詩人の永田氏と行った対話セッションが4本。合計8本のトークを本にした1冊です。


山中氏や羽生氏の話は今まで何度も読んできましたし、それでも新しい気付きや学びはたくさんありました。

知らない方には一見完璧な山中氏の挫折エピソードは本当に勇気になると思います。


また、個人的には映画監督の是枝氏の、創作に対する想いや考えが最も響きました。

更に、「人づけ」という自分自身がゴリラになり野生のゴリラと共に過ごし研究した山極氏の話は新しい知識ばかりでした。


講演形式で非常に読みやすく、全く異なる分野のトップたちの話を一冊で読めるため期待以上に残る本でした。




※詳細は画像より



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【映画/漫画】 寄生獣 [山崎貴監督]

[作品名] 寄生獣


[監督] 山崎貴監督  


[おすすめ度] ★★

[構成・展開] ★★

[哲学] ★★★★


[CG] ★★


[ひとこと]


邦画でお勧めを聞かれた場合、相手にもよりますが同年代の男ならば『寄生獣』を答えます。


ドラマの延長である映画はあまり観る価値は無いと感じる一方、原作が小説や漫画は良作の確率はぐんと上がります。

特に漫画は元々が「画」だけに相性は良く、世界観やキャラクターも練り込まれていて完成度は高いです。


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中でも圧倒的によいのがこの『寄生獣』。

飛ぶ鳥を落とす勢いである山崎貴監督の十八番、CG

漫画は実写化不可能と言われていましたが、漫画だとグロテスクな絵になりがちな(すぐに慣れますけど)戦闘シーンが、大迫力のアクションに生まれ変わりました。


また、ストーリー展開も「そう持っていくのか…」というインパクトがあり、良くもつらくも心が動く物語です。


そして何より、これは人間や社会に対して普遍的な問いかけをしています


「人間こそ化け物ではないか」


原作は相当前に書かれていますが、人が変わりテクノロジーが変わろうとも消えることのない矛盾。

セリフも適格で洒落ていてセンス抜群。


一見気持ちの悪い映像に躊躇するかもしれませんが、この物語を特別にする大事な要素であり、総合力の極めて高い良作としてお勧めできます。


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漫画も新装版になりました。今のひたすらニッチを狙う漫画市場では出にくい名作かと。





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【組織論】 失敗の本質 [戸部良一氏]

[著書名] 失敗の本質 

[著者] 戸部良一氏

[おすすめ度] ★★

[読みやすさ] ★★

[知識習得] ★★★

[ひとこと]


私が生まれる前に書かれたご存じ名著。

サブタイトル「日本軍の組織論的研究」の通り、大東亜戦争において日本軍が大敗した6つの戦いを研究し、日本軍の「組織的」に何が敗北、または必要以上の大損害に繋がったのかを考察します。


前半は戦いを1つずつ読み込むため、初めは少し辛抱する必要があるかもしれませんが(徐々に慣れてくるとこれはこれで面白い)、「怒り」という感情を伴い史実を知ることで結論の残り方が異なると思います


言い換えれば、結論自体は「よく分かる」ものであり、現在低迷する日本企業にそっくりそのまま当てはまると思います。


幹部研修などで今でも使われる話も聞きますが、分かっていても変えられない、とはいえ変わらないとじり貧である、詰みかけの日本を考えると暗い気持ちにもなります。



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2017年5月3日水曜日

【映画】 SING/シング

[作品名] SING/シング 


[おすすめ度] ★★

[構成・展開] ★★

[音楽] ★★★★


[映画館で観るべき度] ★★

[ひとこと]


GWですので映画のひとこと評論を多めに。

前回の『ムーンライト』のように日本ではさほど話題でない映画ほど語りたくなるのですが、本とは異なり映画は有名どころを主に書こうかなと。


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さて、超話題の『SING/シング』。

これは「映画に何を求めるか」によると思います。


ストーリーだけを見れば王道中の王道。

3Dアニメーションと安定の「可愛い笑い」、何より圧巻の音楽で完成度は高く、間違いはない作品だと思います。


その一番の売りである音楽。

吹き替え版の声優でも話題になりましたが、本家の声優陣を調べてみて下さい。やりすぎですよね。笑


力と想い(と金)がつぎ込まれた作品で、誰と観に行っても楽しめるはずです。


-------


……と、ここで終わったら私のブログを読む必要はないわけで、一応私個人のおこだわりも。


正直、音楽要素が強すぎて、映画館で観るべき作品と言うよりDVDを買うべき作品かなと感じました。

映画の醍醐味は、2時間真っ暗な空間で大画面と大音量と向き合い、その映画の世界観から逃げないでインプットすることかなと思っています

前回のように消化しきれなければ余韻に浸るのもまた楽しみ。


そう考えると、脳内には「楽しかった!」しか残らず、気になった曲の名前をググるぐらいしかやることがありませんでした。笑

「それでいいだろww」という大半の方にはだからお勧めできますし、多分読むブログが間違っているかと。笑


一人で本や映画や考え事や執筆が好きな変わり者の私には音楽しか残らなかったですが、その音楽が抜群によく、GWに誰かと観に行くには最適かもしれません。


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どうせ観に行くなら、実は長澤まさみの歌声に一番「価値」があるかもしれません


すでに歌で飯を食っている人たちの問題なく上手い歌を聞くのは、彼らの歌声はすでに世の中に溢れ返っているわけで機会的な価値としてあまり高くはないかなと、どうしても経済的な思考になってしまいます。笑



◇他のひとこと映画評論◆


『ムーンライト』

『LA LA LAND』

『君の名は。』





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2017年5月2日火曜日

【ビジネス】 武器としての決断思考 [瀧本哲史氏]

[著書名] 武器としての決断思考 

[著者] 瀧本哲史氏

[おすすめ度] ★★

[読みやすさ] ★★

[知識習得] ★★★

[ひとこと]


マッキンゼーを経て投資家や大学の准教授としても活躍する著者の本は、ビジネスに対して科学的・数学的なアプローチが多く好きです。

本作は「ディベート」の手法を軸に議論や決断についての思考法が書かれています。


この本を読んだ後は、マスメディアや政治、専門家やコメンテーターや討論番組、仕事の会議や日常の議論まで、どれだけ的外れで無意味な「話し合い」で溢れているかが鮮明になります。


価値ある議論と決断をする上でのアプローチが正直細かすぎるほど書かれており、他人に当てはめるだけでなく自分のアウトプットにこそ使うことで、自分自身の思考が磨かれると思います。


個人的には演繹やら帰納、プロコンなどの言葉を聞くだけで楽しくなるので、一人で様々な物事を考えるのが好きな方にもお勧めです。


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※詳細は画像より




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2017年5月1日月曜日

【映画】 ムーンライト

[作品名] ムーンライト 


[製作総指揮] ブラッド・ピット


[おすすめ度] ★★

[構成・展開] ★★

[文学性] ★★★★

[ひとこと]


最初に『ララランド』が間違えられたことでも有名になったアカデミー賞受賞作品。

私の手に余る作品ですので一つの意見としてご参考までに。


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先ず、9割の日本人にはお勧めはしません

観に行く絶対条件は「一人で行くこと」

この点私は正解でしたが、間違っても『美女と野獣』を観たがる女の子を連れて行ってはダメです。一巻の終わりです。


この作品はアフリカ系アメリカ人のドラッグやコミュニティ、同性愛を、主人公の3つの時代を通して描いています


大きな事件も展開も無く、我々日本人には共感性も見つけられず、ヒーローと悪役という分かりやすい構図もありません

同性愛については正直今でも解釈しきれていません。


海外(異なる世界)に興味も無く本もほとんど読まないが映画だけは行く、程度の方なら途中で退出すると思います。

何度でも言いますが、そんな女の子を連れて行っては万事休すです。


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では観て後悔したか?と聞かれれば、本物の映画好きを名乗るなら「絶対に観なければならない作品」です。


自分と何もかも異なる世界を味わうのが映画の醍醐味の一つです。

そしてこの作品の、まさに世界一に輝いた最たるものは、「演技力」だと思います。


展開や音楽やCG、有名な役者やエロチシズムでは一切誤魔化さない。主人公を演じた3人の圧巻の演技力

正直「映画」であることを忘れます。

見終わった後でも「物語」を観たのではなく、自分と異なる大切な「世界」を知った余韻がいつまでも続きます


最後に、私と感性の合う日本人にほとんど出会ったことがないので(笑)余談ですが…、彼らアフリカ系の英語もこの作品の彩りではないでしょうか。

最初は耳を慣らすのに集中が必要ですが、彼らの英語が描く彼ら独特の世界があります。


終わった後に一人で考え込み、無理やり一言を見つけようとすれば、「詰まるところこれこそが映画だ」となるのではないでしょうか。


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ほとんどの日本人は観ない方がいいかもしれません

「何だったのか」を悩み続ける作品になると思います。そんなこと考えたこともないという方は、迷わず『ララランド』2回目へどうぞ。


アカデミー賞、絶対に間違えてはいけない2作品でしたな。。





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