[著者] 石塚真一氏
[おすすめ度] ★★★★★
[読みやすさ] ★★★★★
[知識習得] ★★★★☆
[ひとこと]
以前1巻だけは感想を書いたBLUE GIANT(ブルージャイアント)。
正直、全ての巻について思いを書きたいほどの名作で、過去も含めマイベスト5に入る漫画でした。
2巻の終わりは同じ3人兄弟として泣かされましたし、夢叶わなかったジャズプレイヤーたちに居酒屋で言ったあの言葉は、これだけ貪るように本を読みまた書いてもきた私ですら、ずっしりと残る名言でした。
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私はこの漫画のキャラクターたちのおかげですっかりジャズが好きになりました。(10年弾いてきたピアノを発情してまた始めましたし。笑)
何より、ジャズだろうが音楽だろうが何だろうが、これと決めた道に人生をかけて突き進み続ける姿は、夢なんて物を持っていた変わり者の私にはたまらない青春を思い出させてくれました。
最近の漫画界はとにかくニッチ化が進んでいますが、そんなポジショニングなど一切関係なく、石塚氏にジャズを書いてもらって本当によかったです。
この世界観の大ファンです。どんどんグッズを出して下さいませ。笑
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最後に、ネタバレは避けつつもやはりこの10巻、そしてこの物語の是非にすら根本から影響を与え得るほどの「あの出来事」。
小さい文学賞を獲る程度の小説家として1つだけ言えるのは、物語とは時に作者が「考える」領域を超えて「そうなってしまった」を生み出す物です。
生み出したことの無い人間が一部分だけをとって偉そうに「結果論」を騒ぐのはいただけません。(とは言えその作品を好きになり、「買い」、そして想いをぶつける人は好きです)
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ここまで書きつつ、一人のファンとして想いをぶつけるとすると、私はやはりつらいです。
これが映画だったならば(作品として)圧巻だったかもしれません。
けれど、このブルージャイアントの世界に、あのラストは本当に必要だったのか。
普段のエリートぶっている私を知る人間は「何を漫画に熱くなっているのだ」と不思議に思うかもしれませんが、それだけ、あれは衝撃でした。
直視できませんでした。あの一コマ。
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……と、ここまで書けば読んでみたくなった方も多いとは思います。(小学館、感謝してくれたまえ。笑)
この世界のキャラクターたちに出会えて本当によかったです。
彼らを生み出したジャズにも感謝。
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↑こちらが1巻
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著者:ひさなお
TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
慶應義塾大学→UCLA→大手IT企業。
第3回マイナビ作品コンテスト最優秀賞受賞。
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