[作品名] ムーンライト
[製作総指揮] ブラッド・ピット
[おすすめ度] ★★☆☆☆
[構成・展開] ★★★☆☆
[文学性] ★★★★★★
[ひとこと]
最初に『ララランド』が間違えられたことでも有名になったアカデミー賞受賞作品。
私の手に余る作品ですので一つの意見としてご参考までに。
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先ず、9割の日本人にはお勧めはしません。
観に行く絶対条件は「一人で行くこと」。
この点私は正解でしたが、間違っても『美女と野獣』を観たがる女の子を連れて行ってはダメです。一巻の終わりです。
この作品はアフリカ系アメリカ人のドラッグやコミュニティ、同性愛を、主人公の3つの時代を通して描いています。
大きな事件も展開も無く、我々日本人には共感性も見つけられず、ヒーローと悪役という分かりやすい構図もありません。
同性愛については正直今でも解釈しきれていません。
海外(異なる世界)に興味も無く本もほとんど読まないが映画だけは行く、程度の方なら途中で退出すると思います。
何度でも言いますが、そんな女の子を連れて行っては万事休すです。
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では観て後悔したか?と聞かれれば、本物の映画好きを名乗るなら「絶対に観なければならない作品」です。
自分と何もかも異なる世界を味わうのが映画の醍醐味の一つです。
そしてこの作品の、まさに世界一に輝いた最たるものは、「演技力」だと思います。
展開や音楽やCG、有名な役者やエロチシズムでは一切誤魔化さない。主人公を演じた3人の圧巻の演技力。
正直「映画」であることを忘れます。
見終わった後でも「物語」を観たのではなく、自分と異なる大切な「世界」を知った余韻がいつまでも続きます。
最後に、私と感性の合う日本人にほとんど出会ったことがないので(笑)余談ですが…、彼らアフリカ系の英語もこの作品の彩りではないでしょうか。
最初は耳を慣らすのに集中が必要ですが、彼らの英語が描く彼ら独特の世界があります。
終わった後に一人で考え込み、無理やり一言を見つけようとすれば、「詰まるところこれこそが映画だ」となるのではないでしょうか。
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ほとんどの日本人は観ない方がいいかもしれません。
「何だったのか」を悩み続ける作品になると思います。そんなこと考えたこともないという方は、迷わず『ララランド』2回目へどうぞ。
アカデミー賞、絶対に間違えてはいけない2作品でしたな。。
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著者:ひさなお
TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
慶應義塾大学→UCLA→大手IT企業。
第3回マイナビ作品コンテスト最優秀賞受賞。
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