2017年11月25日土曜日

【歴史】 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史 [磯田道史氏]

現在はYouTubeにおります!

[著書名] 
「司馬遼太郎」で学ぶ日本史
 
[著者] 磯田道史氏

[おすすめ度] ★★ 

[読みやすさ] ★★

[知識習得] ★

[ひとこと]

歴史好きとして購入した本でしたが、誰にでもお勧めできる、ぜひ読んで欲しい一冊になりました。
 
本書は、現在日本一の歴史学者である著者が、日本で最も大衆に影響を与えた歴史作家である司馬遼太郎氏の作品に沿いながら、司馬氏の歴史観を紐解き、「日本の歴史とは何か」を言葉にしてくれています


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司馬氏の膨大な作品の中でも、戦国時代の織田信長、幕末の大村益次郎、明治時代の海軍軍人秋山真之らを中心に、「歴史を動かす人・物とは何か」が鋭く丁寧に突き詰められています。


また、日本国家の失敗であり、司馬氏が最後まで小説では書かなかった「昭和初期」について、なぜ陸軍が生まれてしまい日本は崩壊したのかが考察されています。


斎藤道三と信長の時代から、その日本を崩壊させた「昭和初期」までをひと繋ぎに分析し、何よりそこから司馬氏が見られなかった二十一世紀を生きる我々へのメッセージを代弁する圧巻の一冊です。


大村益次郎て誰?という方から司馬遼太郎ファンまで、歴史の枠を超えて生き方すら考えさせられる至極の一冊だと思います。


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※詳細は画像より

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著者:ひさなお

 TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
 慶應義塾大学→UCLA→大手IT企業。

  第3回マイナビ作品コンテスト最優秀賞受賞。 

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2017年11月24日金曜日

【人事】 同一労働同一賃金で、給料の上がる人・下がる人 あなたの収入はどうなるか? [山口俊一氏]

[著書名] 同一労働同一賃金で、給料の上がる人・下がる人 あなたの収入はどうなるか?
 
[著者] 山口俊一氏

[おすすめ度] ★★☆ 

[読みやすさ] ★★

[知識習得] ★

[ひとこと]

タイトルだけは多少健闘していますが、人事コンサルタントが書いたお堅い経済書で、「勉強」として読む本です。

私はグローバルやシステムを主にしていますが、一応人事部として労働周りの知識もアップデートしなければな…と「頑張って」読みました。笑

ただ、どんな立場であれ働く人間には必ず関わるテーマですし、知識の使い方によっては今後のキャリア形成に活かせますので、「俺は頑張ってるからもっと給料もらっていいはず」と自らの賃金を主観的・絶対的にしか見ていない方にはお勧めです。

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 正規・非正規、大企業・中小企業、親会社・子会社、年功序列…と、日本企業を形成する重要な要素について生々しい数字で現実が書かれています。

また、理想論の同一労働・同一賃金ではなく、あくまで今とこれからの日本に落とし込んだ時にどのような変化が起きるのか(起きないのか)が書かれており、 法制化を超えてマクロな視点を学べると思います


「給料」というテーマはどこまでも議論を広げられます。生物としての人間にまで直接影響を与える物ですし。

「給料の上げ方 」なんて安い絵空事を探す前に、どのような「ルール」で自分という労働者が使われているのかを知ることは大切だと考えます。



※詳細は画像より


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著者:ひさなお

 TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
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2017年11月3日金曜日

【映画】 関ヶ原

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[作品名] 
関ヶ原 


[おすすめ度] ★★ 

[構成・展開] ★★

[合戦] ★★★★★(圧巻)


[歴史知識] ★★


[ひとこと]


個人的には2017年のNo1映画かもしれません。


確かに私は筋金入りの歴史好きだと思われ、常にランキング1位か2位の戦国ブログを持っていますし(5武将と巡る戦国50年)、歴史小説を書いてみたらビッグタイトルの最終選考まで進んでみたりしました。(あれ以上を書くのはしんどいからもう撤退。笑)


ただ、関ヶ原の名前しか知らない人でも楽しめる、を超えて魂が震えて涙が出る作品だと思います。


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「本能寺の変」と合わせて最も語られ書かれ映像にもなってきたのが関ヶ原の合戦でしょう。
 
この合戦その物について書き出したら書評を読む方が映画を観るより長くなるので割愛します。笑


が、この映画の原作は司馬遼太郎氏です。


司馬遼太郎氏は坂本龍馬とこの石田三成を美化しすぎた(それだけ影響力のある作品)とは思いますが、原作としても映像としても「日本一の関ヶ原」だと考えます


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最近では大河ドラマの『真田丸』が大人気となりましたが、あの作品では関ヶ原の合戦は1分すら描かれなくて別の話題になりました


確かに、間違いなく「歴史を決めた」戦いでありながら、今回の主人公である石田三成側の西軍は瞬く間に負けてしまうわけです。


この映画で三成を演じた岡田君が大河ドラマで演じた黒田官兵衛は、同時刻に「九州における関ヶ原」を戦っていました。

三成がここまで早く負けていなければ、東北の上杉や真田、九州の黒田など、最強家康の首を虎視眈々と狙う勢力によって歴史は変わっていたかもしれません


黒田官兵衛の天下取りを阻止したのが、家康側で大活躍してしまった息子の黒田長政であるなどいくらでも話題は尽きないのですが、とかく2時間半の長編映画でここまで関ヶ原を描き切った作品は後にも先にも無いと思います。


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最後に長文欲を抑えて見どころを2つに絞るとします。


こんな言葉が残っています。


三成に、過ぎたるものがふたつあり。
島の左近に佐和山の城。


歴史好きにファンの多い島左近です。

彼は三成が自分の給料の半分という破格の値段で家来にした猛将です。


石田三成が全然メインではない歴史物語でも必ず三成の隣には強そうな男が立っているものですが、ぜひこれを機に覚えて下さい。


ほぼ孤立無援に陥ってしまう石田三成を、最後まで支え続けた島左近


この映画でも堪らない味を出しています。


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そしてもう一つが合戦です。


これ以上は出てこないと思われる圧巻の迫力

かつどんな細かいシーンにも丁寧に歴史知識を詰め込んだ、本当に完成度の高い作です。


「細かい部分までよく歴史を勉強しているな」と偉そうに感心していましたが、よく考えると司馬遼太郎氏の作品を読んで歴史を勉強していたのは私でした。笑


DVD購入間違いなしの作品です。


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最後に、完全な趣味でありどこにも拡散していないものの、時間をかけてランキングトップを維持している戦国ブログです。


5武将と巡る戦国50年


歴史を動かしたイベントを1記事1分で順番通りに描いています


丁寧に作り上げたい作品ですので、好きな方のみこっそり覗いてみて下さい。


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原作。せっかくこんなに歴史の長い国に生まれて、歴史を嗜まないまま終えるなんてもったいないかと。


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 TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
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