2017年8月20日日曜日

【歴史】  明治維新という過ち [原田伊織氏]

[著書名] 明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト 

[著者] 原田伊織氏

[おすすめ度] ★★

[読みやすさ] ★★

[知識習得] ★★★

[ひとこと]



歴史本においては、何度も紹介している本能寺の変431年目の真実 (文芸社文庫) [ 明智憲三郎 ]に次ぐ衝撃で、幕末なら必読の一冊だと思います。


歴史マニアを自負する以上、例えば最高級の英雄として描かれる坂本龍馬は、司馬遼太郎氏が創り出した完全なる「虚像」であり、ドラマや映画で描かれる歴史の常識の多くが「単なる物語(=嘘)」であることはむしろ常識ではあります

(政治家などがよく坂本龍馬を尊敬しているとか言いますが、尊敬しているらしい人に関する本すら1,2冊も読まないのかと恐ろしくなります)


この幕末に関しても、明治維新で日本を救った英雄として描かれる薩摩や長州が、実際は一切中身のないただの人殺し集団であったことは(本書では革命ですらないISと変わらぬ単なるテロリストと表現)、「本当に」歴史を知ろうとする人の中では周知のことだと思います。


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それでも、です。

歴史本として異例の25万部を突破したベストセラーの本作は、その徹底した研究により、明治維新がどれほど過ちであり、英雄とされてきた(※)残虐非道なテロリストたちがどれほど日本(何より会津)を破壊したかが書かれています

※英雄とされてきたのは「勝者が歴史を作る」ためで、戦国史を書いたのが豊臣秀吉であるように、幕末の歴史を作ったのが薩摩と長州であるため。


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良質で圧巻の歴史本であり、歴史好きにはたまりませんが、一般に教えられてきた歴史から知らない方は読んでもどの部分が衝撃かは分かりにくいと思います。

(特に長州の人のそれとは思えない狂気の殺人や強姦により京都や会津、二本松から人が消えていく事実は本当にしんどくなるだけです)。


先ずは大筋を知ることから始めればよく、別に小難しい研究本は必要なく、このブログで一つ前の記事で紹介した坂本龍馬の漫画など(史実と異なる歴史のIFではありますが。笑)、何でもよいので記憶に残る物語を読んでみてはいかがでしょうか。


一般的に言われていることを知り、そこからフィクションで魅せる小説や漫画、あるいは本作のように一般論を根底からひっくり返す研究本を読み込むなど、「歴史って意外に楽しい」と気付いてもらえれば何よりで


最終的にはその磨かれた歴史観を今の世の中に当てはめ生きることが重要なのかもしれませんが、その社会を変えようと演じる政治家が「ドラマの龍馬かっこよかった」止まりですので、まあ平和な日本への感謝を再確認できれば満点ではないでしょうか。笑





※詳細は画像より





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著者:ひさなお

 TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
 慶應義塾大学→UCLA→大手IT企業。

  第3回マイナビ作品コンテスト最優秀賞受賞。 

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