[著者] 保阪正康氏
[おすすめ度] ★★★☆☆
[読みやすさ] ★★☆☆☆
[知識習得] ★★★★★
[ひとこと]
80歳になるノンフィクションライターであり評論家の著者が、主に政治の側面から平成を考察する一冊。著者は複数のヒット作を持ち昭和史の研究で受賞もしており、昭和との対比は折り紙付きだと思われる。
先ず、昭和の終わりに生まれた私には肌感覚すら無いが、前提として昭和に比べて平成は政治の劣化が著しいようです。昭和の国会では自らの思想や信念を武器に論客がぶつかり合ったようだが平成はご覧の通り。
元凶は単純で小選挙区比例代表制である、という話から始まります。そこから天皇や世界史との位置づけ、平成に起きた事件なども考察されていきます。
政治については抜群の知識が詰まっており、例えば小泉政権時にも著者は書き込んでいるようですが政治の裏側や「手法」も深堀りでき、結論としてはやはり劣化に行きつく論法が取られています。
悲しいかな平成を語る上で阪神淡路大震災やオウムの事件も考察されています。こんな博識な著者に異論を挟む気は毛頭ありませんが、特にオウムの事件を平成の空気感のようなものに紐づけるのは本当かなあ…と思いたくはなりました。
平成を考察する本は他にもたくさん出ておりますが政治好きにはマストな一冊ではないでしょうか。一方で平成は(歴史は)もちろん政治だけではなく、個人的にはテクノロジーからも振り返ってみたいなあと感じました。
※詳細は画像より
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著者:ひさなお
TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
慶應義塾大学→UCLA→大手IT企業。
第3回マイナビ作品コンテスト最優秀賞受賞。
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