[著者] 川村元気氏
[おすすめ度] ★★★☆☆
[読みやすさ] ★★★★★
[知識習得] ★★★☆☆
[ひとこと]
話題作が文庫化されました。著者は作家としてより映画プロデューサーとして極めて有名な方で買ってみようかと。
本作はタイトル通り「お金」に関する小説です。「お金と幸せのこたえ」を主人公が探していくと。
先ず、小説としては良作だと思います。「小説型自己啓発書」みたいな本はよくありますが、物語は薄っぺらくテンプレに当てはめただけのような物が多いです(別に自己啓発部分が使えるとも限らない)。
しかし、本作は物語として作り込まれており人物も丁寧に描かれています。描写も簡素過ぎず非常に読みやすい。映画化されますが、人物やイベントを膨らませれば面白いかもしれません。
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一方、肝心のお金について。
お金とは少し意味が広すぎますが、あまり経済なり世の中の仕組みを勉強したことがなく、お金もただ「たくさん欲しい」としか考えたことがない人には得る物はあると思います。特定の思想を掘るわけでもなくニュートラルにお金について新しい気付きがあるのではないでしょうか。
ただし、私はいささかお金に詳し過ぎるので(笑)、読む前から「新しい発見は無いだろうな」と思っていましたし、案の定この本が謳う「お金と幸せのこたえ」についても、いくつも思いつく中の1つが使われていた、という感じでした。
とは言え、正直私は異質ですので気にしなくていいです。笑
小説としてもマネー書?としても、あまり馴染みが無い方には素敵な本かもしれません。
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著者:ひさなお
TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
慶應義塾大学→UCLA→大手IT企業。
第3回マイナビ作品コンテスト最優秀賞受賞。
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